本当に無料で使えるAI API一覧|登録して実測した無料枠まとめ
2026-11-07 ・ データ確認日: 2026-11-08
「AI API 無料」で検索すると、公式ページの無料枠を並べただけのまとめが大量に出てくる。でも実際に登録してみると、広告の数字とアカウント上で使える数字が違うことは珍しくない。カード登録しないと解放されない「無料」、常設枠に見えて実は期間限定クレジットな「無料」、そもそも生成APIが応答しない「無料」まである。
この記事は、2026年11月7日に実際に各サービスへ新規登録し、アカウント上で確認できた条件だけを載せた実測まとめだ。その後11月8日までに判明した続報(E2Bの解放、Modalの保留とその切り分け結果)も反映している。条件は予告なく変わるので、確認日とあわせて読んでほしい。変更の履歴は変更履歴(無料枠の訃報)で追っている。
実測サマリー
| プロバイダー | 無料枠(実測) | カード | 状態 |
|---|---|---|---|
| Gemini API (AI Studio) | 無料枠(2026年中に縮小・モデル入替あり) | 不要 | 利用可・疎通確認済み |
| OpenRouter | :free モデル 50 req/日 | 不要 | 利用可・キー確認済み |
| IteraCompute | Qwen3.8-27B 月3,000万トークン ※11/24まで | 不要 | 枠は実在。ただし生成APIが実測でタイムアウト |
| Cerebras Cloud | $5 プロモクレジット(12/8まで) | 登録で解放 | 利用可・疎通確認済み(期間限定) |
| Modal | 月$30(カード登録後に解放) | 必要 | 保留中(実質$0・加盟店側ブロックと切り分け済み) |
| E2B | $105 クレジット($100は2027/12まで+認証$5返戻) | Wiseデビットで認証通過 | 利用可・キー発行済み |
| Groq | — | — | 登録自体が拒否された |
プロバイダー別の実測メモ
Gemini API(Google AI Studio)
この中ではいちばん素直に使えた。AI Studioでキーを発行し、gemini-3.5-flash-lite で応答確認まで完了している。注意点は2つ。無料枠のクォータは2026年中に複数回縮小されていて、モデルも入れ替わる(gemini-2.5-flash-lite は新規ユーザー向けに終了し、後継モデルへの移行が案内された)。もう1つ、無料枠で送ったデータはGoogleの学習に使われる場合がある。検証用途には十分だが、機微なデータを投げる用途には向かない。
OpenRouter
:free モデルが1日50リクエストまで無料で使える。キーを発行し、疎通確認まで完了している(キー情報の確認では上限$50/月・消費$0、2026年12月1日にリセット)。$10の一回払いをすると1日1,000リクエストに広がるが、今回は払っていない。登録自体はカードなしで完了した。「まず触ってみる」用途の入り口としては一番軽い。
IteraCompute
無料枠の数字は本物だった。アカウント上では qwen/qwen3.8-27b(128Kコンテキスト)が月3,000万トークンまで$0で、日次の上限はなく、上限に達したら止まるだけで自動課金にはならない。ただし2点、大きな注意がある。
- この無料プロモーションは 2026年11月24日 00:00(太平洋時間)に終了予定。恒常的な無料枠ではない。
- 2026年11月7日の実測では、モデル一覧のAPIは正常に応答したのに、生成APIへのリクエストは繰り返しタイムアウトした(複数回・ストリーミング含む)。本記事の確認日である11月8日時点でも、生成が成功したという確認は取れていない。無料枠が「ある」ことと「使える」ことは別だという、今回いちばんの教訓。
Cerebras Cloud
「無料枠」の実態は、常設の枠ではなく $5分のプロモクレジット(2026年12月8日 UTCまで) だった。解放にはカード登録が必要だが、登録時点の課金は$0で、3Dセキュアの提示もなかった。キーを発行し、qwen-3.8-27b で生成が成功するところまで確認済みだ。使えるモデルは qwen-3.8-27b(131Kコンテキスト、450 RPM、日次10.8億トークンという上限設定)と gpt-oss-120b。クレジットを使い切るか期限が来るとAPIは止まる。高速推論を短期間だけ本気で試す、という使い方なら悪くない。なお、この「$0登録では通った」という事実が、後述するModalの切り分けで効いてくる。
Modal
広告は「Starterプランに月$30分のクレジット」。実際のアカウントでは利用可能額は$0で、カードを登録し、$0.50の認証課金(返金あり)を経て初めて残りが解放される仕組みだった。さらに実測では、日本のプリペイドカード(Kyash Card Virtual)がStripeで decline され、解放まで到達できなかった。
当初は「カード側の問題か、加盟店側の判定か」が分からなかったが、続報の実測で切り分けがついた。同じKyashカードは同日、Cerebrasでは(同じくStripeのフォームで、課金$0・3Dセキュアなし)登録できている。そしてE2Bを通したWiseのMastercardデビットでも、Modalでは3Dセキュアの提示すらなく即時に decline された。つまり問題はカードではなく、Modal/Stripeセッション側のブロックだ。当サイトではModalは当面保留(parked)とし、実利用可能額は$0のままと記録する。「無料」と書いてあっても、登録画面の奥に条件がある典型例だ。
E2B
Hobbyプランは無料で、$100分のクレジットがアカウント上に実在する(有効期限は2027年12月1日)。ただし、$5の認証支払い(一度きり、払った分はクレジットとして戻る)が済むまでワークスペース全体がブロックされ、APIキーの発行すらできなかった。
この認証支払いは当初、Kyash Card Virtualで decline され、未解放のままだった。ところが続報では、WiseのMastercardデビットで支払いが成功した(Wiseアプリ側で3Dセキュア承認)。ワークスペースのブロックは解除され、残高は $105($100クレジット+認証の$5が返戻分として加算)になり、APIキーも発行・確認済みだ。
ここから分かった教訓は大きい。Kyashが通らなかった理由は残高や設定ではなく、Kyash Card Virtualは公式仕様として、月額・継続契約(カードを登録して従量課金するタイプ)の加盟店では使えないためだった。継続利用が認められているのは物理カードのみで、バーチャルカードは2021年以降も対象外のままだ。E2Bのような「カードオンファイル+従量課金」の形はまさにその対象で、通常のデビットカード(Wise)なら何の問題もなく通った。プリペイドが弾かれたら「プリペイド全般がダメ」ではなく、そのカードの継続課金ポリシーを先に疑うべきだ。
Groq
今回は番外。登録を試みたところ、Groq側でアカウント作成自体が拒否された(2回試行)。無料枠の評価以前の問題として記録しておく。
実測して分かった「無料」の3パターン
- そのまま使える無料(Gemini、OpenRouter): 本当にカードなしで今日から動く。ただしクォータは告知なしに縮む。
- 条件つき無料(Modal、E2B、Cerebras): 無料枠は実在するが、カード登録や認証支払いが前提。日本のプリペイドカードが通らないケースもあるが、理由は一様ではない。Kyash Card Virtualは公式仕様で継続課金タイプの加盟店に使えず(E2Bはこちらで失敗し、通常のデビットで通過)、Modalはデビットでも加盟店側で弾かれた。通らなかったら、カードの種類と加盟店側の判定を分けて考える必要がある。
- 期限つき無料(IteraCompute、Cerebras): プロモーション型。終了日を確認せずに依存すると、ある日突然止まる。
まとめ
「無料で使えるか」は、公式ページではなく登録後のアカウント画面でしか分からない。このサイトでは今後も、実際に登録して確認した数値だけを、確認日つきで更新していく。無料枠の終了・縮小は変更履歴に集約しているので、依存先を選ぶときの事故防止に使ってほしい。
※ 本記事の数値はすべて2026年11月8日時点の実測(初回登録は2026年11月7日、E2B・Modalの続報を含む)。条件は各社の都合で変わる。